お片付けが楽しくなる!整理整頓を通じた空間認識力の育て方

お片付けが楽しくなる!整理整頓を通じた空間認識力の育て方

「うちの子はお片付けが苦手で、いつも部屋が散らかっている…」 

「どうすれば子どもも楽しくお片付けができるようになるのかな?」 

 

そんなふうにお悩みの方も多いのではないでしょうか? 

 

実は、お片付けは単なる家事ではありません。子どもの空間認識力、論理的思考力、自立心を育むこともできるのです!

今回は、遊びの要素を取り入れたお片付け方法、年齢別のアプローチ法をご紹介します。楽しみながら整理整頓のスキルを身につけることで、子どもの認知能力と生活能力を伸ばしましょう! 

 

お片付けが子どもの発達に与える影響 

お片付けは単に部屋をきれいにするだけでなく、子どもの認知能力や感情面の発達にも大きく影響します。お片付けを面倒な作業ではなく、成長の機会として捉えてみましょう。 

では、具体的にどのような影響があるのでしょうか?以下3点にわけて解説していきます。 

1.空間認識力・論理的思考力の発達 

お片付けを通じて、空間を認識し、物の配置を考える力が身につきます。「大きいおもちゃは下の棚、小さいおもちゃは上の棚」といった分類や、「この箱にはこれだけのブロックが入る」といった量の把握をすることで、空間認識力を高めます。 

また「どの順番で片付けると効率的か」を考えることで、論理的思考力の発達につながります。これらのスキルは、将来の学習や問題解決能力の基礎となります。 

 

2. 自己管理能力と自立心の育成 

自分の持ち物を自分で管理することは、責任感と自立心を育てます。「使ったものは元の場所に戻す」という習慣は、自己管理能力の基本です。学校生活や将来の仕事においても重要なスキルとなります。 

 

3. 達成感を通じた自己肯定感の向上 

散らかった部屋がきれいになると、子どもは大きな達成感を味わえるでしょう。「自分でできた!」という経験は自信につながり、自己肯定感を高めます。子どもが片付けができたときには、たくさん褒めてあげてください。「できた!」「ほめてもらった!」という成功体験は、他の課題に取り組む際のモチベーションにもなるはずです。 

 

楽しく学べるお片付け遊びのアイデア 

ただ片付けるだけでなく、子どもにとって「楽しい活動」に変えることで、自然と整理整頓のスキルを身につけられるでしょう。 

ここでは、遊びの要素を取り入れた楽しいお片付けのアイデアをご紹介します。 

 

1. 色分けゲーム:色付きボックスを使った整理法 

カラフルな色付きボックスを用意し、おもちゃや小物を色ごとに分類して片付けてみましょう。「赤いおもちゃは赤いボックス」というようにルールを設定すれば、子どもは楽しみながら色の認識と分類の概念を学べます。 

 

2. 形合わせパズル:おもちゃの収納を通じた図形認識 

収納ボックスの底や表面に、おもちゃの形を描いたシートを貼っておくのも1つの方法です。「」「」「」など、おもちゃを形に合わせて収納することで、図形の認識力を高められます。 

 

3. タイムアタック:時間を意識した片付け競争 

タイマーを使って、決められた時間内にどれだけ片付けられるかを競います。時間の概念を学びながら、効率的な片付け方を考える力も養えるでしょう。 

(ただし、競争がヒートアップしないよう注意する必要があります。

 

4. ごっこ遊び:お店屋さんをイメージした整理術 

おもちゃを「商品」に、棚やボックスを「お店」に見立てます。在庫管理をするお店屋さんになりきることで、分類や整理の意義を楽しく学べます。 

 

5. 音楽に合わせて:リズムに乗って楽しく片付ける方法 

好きな音楽をかけながら片付けを行います。音楽が止まったら片付けの手を止め、流れ出したら再開する「ストップゲーム」を取り入れるとさらに楽しくお片付けができるでしょう。 

 

大切なのは、子どもの年齢や興味に合わせた方法を選ぶことです。無理強いせずに少しずつ習慣づけていきましょう。 

 

年齢別お片付け指導のポイントと環境作り 

子どもの年齢や発達段階に応じたお片付け指導と環境作りを行いましょう。 

ここでは、年齢別のポイントと、効果的な環境作りのコツをご紹介します。 

 

 23歳頃:「片付け」について伝える 

お片付けのときには、シンプルな指示を心がけましょう。 

 

・具体的な行動で指示をする 

「片付けをしよう」よりも「おもちゃをかごに入れよう」「本を本棚に入れよう」など。なにをすればいいのか、具体的な行動を1つにしぼって伝えてみてください。 

 

・親子で一緒に片付ける 

「お片付けしよう」と声をかけて、親子で一緒に片付けに取り組むようにしましょう。どうやって片付けをすればいいのか、子どもにモデルを見せると、だんだんと1人で片付けられるようになっていきます。 

 

ポジティブな声かけをする 

なかなか片付けてくれないと、イライラが募ってしまうこともあるでしょう。しかし声かけはあくまでもポジティブに、片付けをしたらいいことがある、褒めてもらえるなど、プラスのフィードバックができるといいですね。 

 

45歳頃:自主性のある片付け習慣をつける 

子どもが自主的に片付けに取り組む力をつけていきましょう。 

 

・ストーリーを作りながら片付けに誘う 

「お人形さんはどこに住んでいるかな?」など、想像力を刺激する声かけを取り入れてみましょう。 

 

・片付け場所を一緒に決める 

子ども自身に収納場所を決めてもらうことで、自主性を育みます。 

 

・片付けのルーティンを作る 

夕ご飯を食べる前に片付けタイム……のように、日々の中に片付けのルーティンを作り、習慣化を図りましょう。 

 

6歳頃:効率を意識して整理整頓する 

 

就学に向け、片付けスキルを身につけていきたい時期です。 

 

・自分の持ち物の管理を任せる 

自分のものは自分で片付ける、管理する習慣を少しずつつけていくことで、責任感を育てます。 

 

・効率的な片付け方を身につける 

どうやったら効率よく片付けられるかを親子で一緒に考えてみましょう。 

 

・家庭の共有スペースの片付けも頼む 

家族の一員として、共有スペースの片付けにも参加してもらいましょう。 

 

片付けやすい環境作りのコツと親の関わり方 

子どもが自主的に片付けをするようになるには、環境作りも大切です。たとえば、以下のような方法はいかがでしょうか。 

 

・子どもの手の届く高さに収納スペースを設ける 

・収納ボックスに絵や文字でラベルをつける 

・定期的に不要なものを整理し、管理しやすい量を保つ 

・できたら褒めることを忘れない 

 

上記のポイントを意識しながら、子どもの成長に合わせてお片付けの方法をステップアップさせていきましょう。忘れてはいけないのは、親自身も整理整頓を心がけ、子どもたちの「お手本」となることです。子どもは親の姿を見て学びます。家族全体でお片付けを楽しむ雰囲気を作りましょう。 

 

おわりに 

お片付けを通じて育まれる能力は、子どもの将来の学習や生活の基盤となります。大切なのは、強制ではなく楽しみながら習慣づけることです。 

 

今回ご紹介した方法を参考に、子どもの発達段階に合わせたアプローチを試してみてください。整理整頓のスキルは、空間認識力だけでなく、人生を整える力にもつながります。楽しいお片付けタイムで、子どもの未来を豊かに育んでいきましょう! 

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