「子どもとの時間が、ついついテレビやスマホの時間ばかりになってしまう」
「知育のデジタルコンテンツをうまく活用するにはどうしたらいいの？」
「アナログツールもうまく使っていきたい」
育児中の方のなかには、上記のようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか？
デジタル時代の子育てでは、知育アプリの活用も注目されています。しかし、取り入れ方や時間管理をどのように進めたらいいのかが難しいポイントですよね。今回は、知育アプリの効果的な活用法と、アナログな遊びとのバランスの取り方をご紹介します。
子どもの健やかな発達を促しながら、デジタルツールをうまく取り入れる方法を考えていきましょう。
知育アプリのメリットと注意点
デジタル時代の子育てにおいて、知育アプリの活用が注目されています。知育アプリは、適切に活用すれば子どもの学びを大いに支援するツールとなります。しかし、それだけに頼るのではなく、実世界での体験や人とのコミュニケーションとバランスを取ることが重要です。メリットと注意点を知り、子どもの成長にあわせて適切に活用していくことで、知育アプリの利点を最大限に生かすことができるでしょう。
以下、それぞれを詳しく見ていきましょう。
知育アプリの5つのメリット
その１．インタラクティブな学習体験ができる
知育アプリはすぐにフィードバックがもらえるので、子どもの理解度にあわせて学習を進めることができます。これにより、一人ひとりのペースに合った効果的な学習が可能です。
その２．楽しみながら学べる
ゲーム要素があることで、子どもたちは遊びながら学ぶことができます。楽しみつつ学べることで、学習を継続するモチベーションにつながるでしょう。
その３．個別学習がしやすい
子どもの進度にあわせて難易度を調整できるため、一人ひとりの能力や興味に応じた学習ができます。
その４．多様なコンテンツが用意されている
ことば、数字、科学など、さまざまな分野の学習コンテンツがあります。子どもの興味にあわせた幅広い知識やスキルを学ぶことができます。
その５．視覚的・聴覚的刺激がある
マルチメディアを活用することで、複数の感覚を使った学習が可能です。感覚が刺激されると、興味を引きやすいだけでなく、記憶が定着しやすくなります。
注意すべき5つのポイント
その１．スクリーンタイムが増えてしまう
長時間デジタルデバイスを使うことで、目が疲れたり、睡眠に影響があったりといったリスクがあります。適切な使用時間の設定が重要です。
その２．実体験が不足する恐れがある
デジタル学習に偏ると、実体験が不足する可能性があります。バランスの取れた活動が必要です。
その３．依存性のリスクがある
デジタルコンテンツの過度の使用は、アプリへの依存を招く恐れがあります。使用時間や頻度の管理が必要になるでしょう。
その４．社会性発達への影響がある
対面コミュニケーションが減ってしまう可能性があります。リアルな人間関係の構築も忘れないようにしましょう。
その５．創造性に影響する可能性がある
決められた枠内での活動が中心となり、自由な発想が制限される可能性があります。創造的な遊びや活動も併せて取り入れてみましょう。
知育アプリを効果的に活用する10のポイント
デジタル時代の子育てに欠かせない存在となった知育アプリですが、ただ使うだけでは十分な効果が得られません。ここでは、知育アプリを最大限に活用するための10のポイントをご紹介します。
その１．年齢に適したアプリを選ぼう
子どもの発達段階にあわせたアプリ選びが重要です。
-
2〜3歳頃：形や色の認識、簡単な音楽アプリ
-
4〜5歳頃：基本的な文字や数字、簡単なパズルゲーム
-
6歳以上：読み書き、計算、論理的思考を促すアプリ
その２．使用時間を管理しよう
長時間の使用は避け、適切な時間設定を心がけましょう。
-
2〜5歳頃：1日20〜30分程度
-
6歳以上：1日1時間程度を目安に 連続使用は避け、こまめに休憩を入れることも大切です。
その３．親子で一緒に使おう
デジタルコンテンツの内容について話をし、学んだことを実生活と結びつけましょう。子どもの反応や理解度を把握することで、より効果的に学習を進められます。
その４．学ぶ目的を明確にしよう
単なる時間つぶしではなく、スキルの向上を目指せるとよいでしょう。子どもが興味のある分野と連携させることで、効果的な学びにつながります。
その５．いろいろな分野のコンテンツを組みあわせよう
ことば、数字、科学、音楽など、さまざまな分野を選び、バランスの取れた学習を心がけましょう。
その６．実生活と連携させよう
学んだことを実際の遊びや活動に応用しましょう。例えば、数字のアプリ学習後に実際にものを数える遊びをするなど、デジタルとアナログの橋渡しをすることが重要です。
その７．進捗を記録し、振り返ろう
定期的に学習の成果を確認し、子どもと一緒に成長を実感することで、学習へのモチベーションを維持できます。
その８．セキュリティとプライバシーに注意しよう
安全性が確認されたアプリのみを使用し、個人情報の取り扱いには十分注意しましょう。
その９．オフライン機能を活用しよう
Wi-Fi環境がない場所でも使用できるアプリを選ぶことで、予期せぬコンテンツ表示を防ぐことができます。
その１０．定期的に見直そう
子どもの成長にあわせてアプリを更新し、効果が見られないアプリは使用を中止または変更するなど、柔軟な対応が大切です。
以上のポイントを押さえつつ、子どもの興味や学習スタイルにあわせて活用していくことで、より効果的な学びが期待できます。デジタルツールは、適切に使用すれば子どもの成長をサポートしてくれる味方となるでしょう。
デジタルとアナログのバランスを取る6つのコツ
現代の子育てにおいて、デジタルツールの活用は避けて通れません。しかし、デジタルに偏りすぎると、子どもの健全な発達に影響を及ぼす可能性があります。ここでは、デジタルとアナログのバランスを上手に取るための6つのコツをご紹介します。
その１．「20-20-20ルール」を実践しよう
長時間のスクリーン使用による目の疲れを防ぐため、20分ごとに20秒間、20フィート（約6メートル）先を見るよう促しましょう。子どもの目の健康を守るだけでなく、集中力の持続にも効果があります。 ※米国眼科学会議が推奨
その２．アナログ遊びの時間をつくろう
外遊び、読書、工作など、スクリーンを使わない遊びの時間を意識的に設けましょう。五感を使った体験を通じて、創造性や社会性を育むのにも役立ちます。 屋外にいる時間が1日2時間の子どもは、近視になる確率が1日に1時間未満の子どもの4分の1であることがわかっています。
その３．「ノーガジェットタイム」を設定しよう
食事時や就寝前など、デジタル機器の使用を控える時間帯を決めましょう。家族とのコミュニケーションが増えるだけでなく、よい睡眠にもつながります。
その４．デジタルの学びをアナログ活動に発展させよう
アプリで学んだ内容を、実際の描画や工作、体を使った遊びに生かしてみてください。これにより、知識の定着と応用力の向上が期待できるでしょう。
５．家族でのコミュニケーションを大切にしよう
デジタル機器を離れ、家族で会話や遊びを楽しむ時間を設けましょう。対面のコミュニケーションは、子どもの情緒発達にも必要不可欠です。
その６．創造的な活動を取り入れよう
お絵描き、粘土遊び、積み木など、自由な発想を促す遊びを積極的に取り入れましょう。子どもの想像力と問題解決能力を伸ばすこともできます。
重要なのは、デジタルツールを否定するのではなく、デジタルのメリットを活かしつつもアナログな体験も大切にすることです。子どもの成長段階にあわせた学びの環境を作り出していきましょう。
まとめ
知育アプリは、適切に活用すれば子どもの学びを大いに支援するツールとなります。しかしそれだけに頼るのではなく、実世界での体験や人とのコミュニケーションとバランスを取ることが重要です。今回ご紹介した方法を参考に、子どもの年齢や興味にあわせてデジタルツールを上手に取り入れてみてください。デジタルとアナログのバランスの取れた環境で、子どもの健やかな成長をサポートしていきましょう！