育児中はとにかく毎日忙しく、やることばかりで気が休まらない日が多いもの。たまに自分の時間が取れても、家のことが気になってしまったり、結局溜まった家事をしたりとあまり息抜きにならなかった、なんてことはありませんか?
真面目で、子育てに全力で取り組んでいる方ほど、ひとり時間を作って出かけても、なんとなく後ろめたく感じたり、落ち着かなくて結局リフレッシュできなかった…などということがあるのではないでしょうか。
そんなとき、「リフレッシュすること=親にとっても子どもにとってもメリットがたくさんある=良いこと」と、考えを少し変えてみましょう!
一体、リフレッシュのどのような点が良いことなのでしょうか。
まず思い浮かぶのは、ストレスを解消することでイライラすることが減り、家族関係が円満になることですね。今回は、そこからもう一歩踏み込んで、親が自分の時間を持つことで、子どもに伝えられるメッセージについて考えてみます。
子どもにとって、普段の生活の中で親がいつも楽しそうであることには、重要な意味があります。親が楽しそう=自分といることが楽しいのだと思うことで、自分が存在していることに自信を持つことができるのです。
親子の境界線をつくる
親が、持てる全ての力を子どもに注ぎ込みすぎるのも良くないもの。子どもと自分の世界をしっかり区別することで、はじめて健全な親子関係を築くことができるのです。
親子といえども別の人間です。親が、自分のこと=子どものことになってしまうと、自分と子どもの境界線が曖昧になりはじめます。
乳幼児期に、何でも親が先回りしてやってしまったり、子どもの要望を強く押さえつけると、子どもは親の顔色をうかがうことで正解を探すようになります。
例えば、靴や洋服を選ぶとき。子どもが好きな色や物を選んでいるのに対して、「それは変じゃない?」と否定したり、「こっちのほうがいいよね?」と誘導したりすることが続くと、子どもは自分の意見に自信を持てなくなります。
それが繰り返されるうちに、子どもが自ら考えることや伝えることが減ってしまいますが、親から見ると「聞き分けのよい子」「良い子」であり、親の考えがそのまま子どもの考えであると思ってしまうようになります。
すると、子どもは、徐々に自分の世界を持ち始める学童期以降になっても、いつまでも親になんでもしてもらうのが当たり前になったり、自分で自分のことを決められず親離れできなかったり、逆に強すぎる反発を見せたりと、思春期の関わりが難しくなります。
そうならないために、親が乳幼児期から自分の軸を少しでも持っておいてください。そうすることで、「子どもは子ども」「私は私」という意識を持て、適度な距離感を保つことができます。
そのためには、外からの子どもの評価に振り回されない、母・父という役割から少し離れた個人の世界を持っていることが大切です。自分だけの軸を持つことともいえます。
自分を尊重する選択を
しっかりとした自分の軸を持つためには、自分の時間を取ることが必要です。意識して自分のためだけに使う時間を持てるといいですね。ひとり時間をとることに罪悪感を覚えてしまったり、子どもや家庭のことが気になって気が休まらない方は、考え方を変えてみましょう。
なかなか自分の時間なんて取れない…という方もいることでしょう。でも、大事なことは、時間をとることではなく、自分を中心として動くこと。リフレッシュする時間を持つことが難しい方に意識して欲しいのは、自分を中心として考え、自分を尊重する選択をしてみてください。
例えば、食事の用意のとき。子どもと生活していると、子どもの好きなメニューにしたり、外食でも取り分けができるものを選んだりなど、自分のことは後回しになりがちですね。なかなか息抜きをするまでの時間が取れない方も、まずは「自分の好きな食べ物を選んでみる」日を作ってみてはいかがでしょうか。
他にも、ボディーソープやシャンプーを、自分用に選び、好きな香りのものにしてみるなども良いですね。小さなものでいいので、自分の好きなもの、自分のためのものを用意してみるなど、「自分」を中心に置いて身の回りのものを選ぶことから始めてみてください。
費用でも、家族のためでもない、自分だけの気持ちで選択することを日常生活で意識するだけで意識は変わっていきます。
子どもが乳幼児期だからと、自分のことは後回しの生活が続いてしまうと、数年後に急に自分の世界を持てと言われても難しいもの。自分のことは子育てがひと段落してからと思わず、自分自身の気持ちを尊重していくことはいつも心掛けておきたいものです。
「自分を大切に」を行動で伝える
我が子が大人になったとき、毎日笑顔で楽しく暮らしてほしいと願うなら、まずは「自分自身を大切にすること」を教えていきたいですね。
子どもが「自分の人生を自分の力で楽しむ」「自分らしく、のびのびと生活する」力を育むために、親自身が行動で伝えると思っていてください。子どもは親の姿を見て学ぶもの。親が毎日楽しそうにしている姿を見ていたら、子どもが描く将来のイメージも明るくなるものです。
将来、子どもにどういった日々を送ってほしいかをイメージしてみてください。子どもが大人になったときに、人生を楽しめるような子になって欲しいと願うなら、まずは親が自分の生活を楽しむこと。「大人になるって楽しいよ!」という、未来へのポジティブなメッセージを伝えられるのは、一番身近な大人である親なんです。
自分以外の誰かを大切にすることは、まずは自分を大切にしなければできません。子どもに「誰もが大切なひとりの人間である」ことを伝えていくには、まずは親のあなたが、あなた自身にとって大切な存在であることがスタートです。
ぜひ今日から少しずつ、実践していきましょう!