わが子の発音が気になる…言葉の発達についてのお話

わが子の発音が気になる…言葉の発達についてのお話

こんにちは!

生まれたばかりは泣くことがメイン、少しすると「あ~」「う~」からはじまり、だんだんと言葉でコミュニケーションを取れるのは、親にとっても嬉しい成長ですよね。

ただ、赤ちゃんがいろいろと出来るようになってくると同時に、「同じ月齢のお友達はかなりしゃべっているのにうちの子はあんまりしゃべらないかも?」「言い間違いがなかなかなおらない…」などのお悩みが出てくる保護者の方も多いのではないでしょうか。

今回は、子どもの言葉の発達について、公認心理士の先生にお話を伺いました。

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こんにちは。私は公認心理師の田中と申します。 

今回は、私もよく相談を受ける、「サ行やカ行がなかなか言えない…」「”○○でちゅ”などの赤ちゃん言葉になる」など、子どもの言葉の発達について皆さんと一緒に考えていけたらと思っています。 

 

語尾が「でちゅ」「まちゅ」になってしまい、上手く話せない? 

こちらのお悩みは、割と相談が多い内容でもあります。言語聴覚士や小児科に行く前に、心理士に相談があったり、こちらから小児科をご紹介するケースもあります 

発達障害なのか?と心配をして相談に来られる保護者の方も多いです。 

ではなぜ「カ行がうまく発音できなく、タ行に聞こえる」「サ行がうまく言えない」のか、考えてみましょう。 

 

上手く発音できない原因は? 

赤ちゃんの頃はもちろん言葉は話せません。

親や身近な大人の言葉を聞きながら、真似することで言葉の意味とともに正しい発音を学んでいきます。「あー」などの母音の発音から、徐々に唇や舌の筋肉が発達し、さまざまな言葉を発音できるようになるとされています。成長と同じで言葉の発達も個人差が大きいと言われています。 

また何らかの原因によって発音をできない状態を構音障害と呼び、以下3つの分類に分けられます 

①器質性構音障害 

先天性、後天性を問わず、発音するために必要な舌・下顎・唇などの器官の形や働きが原因になっている場合 

 

運動障害性構音障害 

脳血管障害や脳腫瘍、外傷などによって発音に関わる器官とつながる神経の異常が原因になっている場合 

 

③機能性構音障害 

発音に関わる器官や神経に問題がない場合 

 

つから練習始めたがいいの? 

言語療法の時期について多くの日本語の音を獲得する時期である3歳ごろから発音のチェックを行うとしている病院もあれば、日本語にある音のほとんどが言えるようにな5歳程度からの訓練を推奨している病院もあり、病院により考え方も様々です。 

 

保護者から相談がある一番多い心配ごと 

「幼稚園の年中や年長になっても、カ行やサ行が言えない事で、友達に馬鹿にされたり、からかわれないか心配です…」

このようなご相談が一番多いように思います。 

 

事例紹介 5歳男の子

言語聴覚士の訓練に全く真面目に取り組まない。そのような理由で心理師の元に受診となりました。言語聴覚士も入れ、お子さん本人と話をしてみました。

話してみると、「自分自身としてはちゃんと言えてるのに、なんで練習しなくてはいけないかわからないということでした。

言語聴覚士からも初めに保護者には説明されていたようですが、音の区別ができるまで成熟してなかったこと、また自分自身が問題だと感じることや、治そうという気持ちがなかったことが原因だったようです。 

少し訓練開始の年齢が早かったことが真面目に受けれない一番大きな要因であったと考えました。その後、半年経ってから再度受診しころには、訓練も真面目に取り組み、小学校入学前にしっかり発音もできるようになったとのことで、言語聴覚士の訓練も終了となりました。 

 

事例紹介②4歳女の子 

保護者が発音の誤りに気づき、事あるごとに「違うよ、治して!」と本人に注意をしていたそうです。親も子どものためと思ってのことでつい指摘してしまうとのことでしたが、その女の子は話すこと自体をあまりしなくなってしまいました。

言語聴覚士と心理師が介入し、指摘をするのではなく、正しい発音で返してあげることから始めてはどうかと助言を行いました。また、たくさん周囲の人と話をすることで口周りの筋肉も発達し、言葉・発音は徐々に良くなっていく事を言語聴覚士から助言をしていました。 

余談ですが… 

私の家にも5歳児がいます。「タカナ」好き?と聞くと「うん」と答えます。どんなところが?と聞くと、「泳いでるところが」と答えます。 

タカナとサカナの区別がまだできていないようです。親としては特に指摘することはせず、気長に見守るつもりです。 

 

まとめ

私自身も子どもの親なので、保護者の方の「気になる」「治してあげたい」「将来困らないようになどのお気持ちも理解できます。 

言語の訓練はもちろん大切ですが、本人が音の誤りに気づけていないのに訓練を行う事で、効果が得られないこともあるかもしれません

また、注意しすぎることで、話すことが嫌になってしまうことも考えられます。

保護者の方の心配やストレスは子どもに伝わりますので、その部分も十分考慮し、言葉遊びを楽しむようなサポートをしていくことも必要な事かもしれません。 

言葉の悩みの多くは成長とともに気にならなくなるため、まずはあまり深刻に考えすぎず見守ってみてください。

ただ気になって保護者の方がストレスを感じてしまうようであれば、ネットでの情報収集をし過ぎず(子どもの発達は百人百色なので)ぜひ専門機関を頼ってくださいね。

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先生、ありがとうございました!

つみきーずのもりでは、赤ちゃんの言葉の発達を促す遊びについてもご紹介しています。

気になる方はぜひご覧くださいませ。

言葉の発達を促す!親子で楽しむコミュニケーション遊び | つみきーずのもり