1人遊びは成長の鍵!遊びは、子どもにとっての「学び」そのもの!

1人遊びは成長の鍵!遊びは、子どもにとっての「学び」そのもの!

こんにちは!

子どもの遊びは成長とともに日々変化していくものですが、「本当は○○で遊んで欲しいのに…」「せっかく買ったおもちゃに興味を示してくれない」「お友だちと遊んで欲しいのに気が付くと一人で遊んでいる」など、親の意図や願望とは真逆に走ることもありますよね!

今回は、子どもの遊びの発達について、公認心理士の先生にお話を伺いました。

------------------------------------

こんにちは。私は公認心理師の田中と申します。

「ゲームはあまりしてほしくない

「外で遊んでほしい

「本を読んでほしい 

親であれば一度は子どもの遊びについて、考え、悩むこともあると思います。

「近所の同じ年くらいの子はみんなで遊んでいるのに、うちの子は一人で本を読んでいることが多いです。」

ずっと一人で砂場遊びをしていますが大丈夫なのでしょうか。」

といったように、子どもの遊びについて、相談を受けることが私も実際に多くあります。 

 

子どもの遊びについては、幼児期の遊び通した学びの重要性を文部科学省も述べており、保護者の方においても「遊びの場=学びの場」と認識されている方も多いと思います。

「学びの場」と聞いてしまうとわが子の現状と比べ心配になる人も多いのではないでしょうか。 

 

しかし、子どもたちは最初からみんなみんな「お友達と遊ぶ」と、いうわけではありません。子どもたちが成長し、環境に慣れ、発達していくにつれ「遊び」は変化していき、一人遊びからはじまって他者と共有するものに変化していく、とも言われています。 

まずは、「遊びの発達段階(順番)」ついてご紹介します。

 

遊びの発達段階 

遊びの発達段階について、発達心理学者パーテンによる「遊びの6分類」を紹介します。 

パーテンの遊びの分類は、「何もしない行動」「ひとり遊び」「傍観者行動」「平行遊び」「連合遊び」「共同遊び」の6つに分けられます。 

 

何もしない行動(0ヶ月~3ヶ月) 

子どもが何もせずに見ているだけの状態。興味があるものに対しても行動に移さず、目で追っているだけで何もしようとしない。 

  

ひとり遊び(0ヶ月~2歳) 

ほかの子どもと関わろうとせず、ひとりで遊んでいる状態。近くに友だちがいたとしても、ほとんど興味を示さず、自分だけの遊びに没頭する。

 

傍観者行動(2歳) 

友だちが遊んでいる姿をただ眺めているだけの状態。話しかけることはあるが、一緒に遊ぼうとすることはない。 

 

平行遊び(2歳以上) 

友だちの近くで同じ遊びをする状態。近くで遊んでいるものの、関わろうとすることはない。しかし、友だちに興味を持っている状態ではある。

  

連合遊び(3〜4歳)

遊びの中で子ども同士のやりとりがあり道具の貸し借りができるようになる。 

友だちと一緒に同じ遊びを楽しんでいるように見える。それぞれが好きなことをしている状態。ままごとを一緒にしているように見えても、役割分担などはなく、個々の遊びに夢中になっている。

 

共同遊び(4歳以上) 

役割分担が決まった遊びを友だちと一緒に楽しんでいる状態。ままごとでは、「お母さんは〇〇ちゃん」「お姉さんは〇〇ちゃん」など、子どもたちで役割分担を決めながら遊ぶ。遊びの中にルールも存在し、みんな1つの遊びを展開していく。 

 

以上が6つの分類になります。

このように何歳からは〇〇遊び分類わけがしてあると、その通りいかなくてはいけないと思いがちになります。しかし、これはあくまでも発達のモデルです。発達は個人差がとても大きいもので、すべての子どもがこのペースで成長するわけではありません。

私たち大人はこの発達に沿った遊びを勧めていくべきなのでしょうか? 

 

事例紹介 5歳男の子 発達障害に関する相談があった事例

同い年の子どもが近くにいても遊ばない。いつも一人で遊んでいる。自閉症の可能性はあるかと言う相談でした。前章で書いてあるアメリカの発達心理学者パーテンに当てはめると、確かに遊びの発達としては遅いと思われるかもしれません。 

念の為発達検査をしてみましたが、特に自閉スペクトラム障害やADHDに検査では該当しませんでした。子どもには個性があり、発達のペースも異なること、性格も違うことをお話しし、取り急ぎはそのまま子どもの気持ちを尊重していくこと、見守っていくことはどうかと提案し、経過観察としました。

その後は特に問題なく、2年後に再受診した際には今は友だちとも遊ぶ事が多くなってきました。一人で遊ぶ時間も多いですが、この子の性格だと思っています。お話になり無事診察終了となりました。 

 

この事例のように、心配して受診をしてもその後は問題なく成長されていったお子様は多いように思います。 

発達モデルから少し逸脱していたからと言って、それが発達障害とすぐに結びつくものではありません。 

 

一人で遊ばせた方が良い?みんなと遊ばせたが良い? 

子どもの遊びによる発達の研究では、一人遊びはした方が良いとの意見も多くあります。 

 

一人遊びしかしない子どもをみると社会性低下の危惧や、保護者として他者と関わる経験をしてほしい、経験を積みながら、コミュニケーションをとってほしいとの思うのも非常によくわかります。また、「一人遊びしかしない」には、社会性の障害」「コミュニケーションの障害」「想像力の障害」が隠れている可能性も、もちろんゼロではありません。 

ただ、一人遊びは、子どもの想像力や集中力を鍛え「自分が楽しいこと」を追求できる遊び方でもあります。一人遊びをしない、できない事への弊害もあるのです。

 

最後に 

私たちや保護者の方ができることは、その子どもに寄り添い、自分を受け止めてくれる人がいるんだ、という安心感を与えてあげる事や、子どもが安心して遊べる環境を整えてあげることかもしれません。 

まずはその子の個性ということで受け止め、様子を見ていただけると良いかと思います。

それでも心配なときは専門機関の受診をしてみてくださいね。

------------------------------------

先生、ありがとうございました!