「子どもの言葉の発達を自然にサポートしたいけれど、どうしたらいいのかわからない…」
「親子で楽しく、遊びながら取り入れられる言葉の学習方法を知りたい!」
そんなお悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
子どもの言葉の発達は、周囲の大人とのコミュニケーションに大きく影響されます。適度な刺激を与えることで、子どもの言語能力は伸ばすことが可能です。
今回は、子どもの言葉の発達段階を解説し、楽しみながら言葉を育む遊びのアイデアをご紹介します!
日常生活に取り入れやすい方法で、子どもの言語発達を優しくサポートしてあげましょう。
子どもの言葉の発達段階
言葉の発達は年齢とともに段階的に進んでいきます。各段階の特徴を知ることで、子どもの成長に合わせた適切なサポートができるようになります。
0-1歳頃:喃語から単語へ
この時期、赤ちゃんは言葉の基礎を築き始めます。
-
「アーアー」「マンマ」などの喃語が出始めます。これは、赤ちゃんが声を出す練習をしている証です。
-
生後10ヶ月頃になると、意味のある単語を話し始めます。「マンマ(ごはん)」「ブーブー(車)」など、身近なものの名前を覚え始めます。
この段階では、赤ちゃんの発声に対して積極的に反応し、やりとりを楽しむことが大切です。 言葉が通じなくても、赤ちゃんが声を出したときに「なあに?」「そうだね」と身近な大人が反応をすることが第一!
1~2歳:単語が増加し、二語文が出てくる
言葉の習得が急速に進む時期です。
-
「語彙爆発」と呼ばれる現象が起こり、覚える単語の数が急激に増加します。
-
「ワンワン・キタ(犬が来た)」など、二つの単語をつなげて話し始めます。
この時期は、子どもの言葉に耳を傾け活発にコミュニケーションを取ることこそ、子どもが新しい言葉を教えるチャンスです。日常生活の中で、物の名前や動作を言葉で表現してあげましょう。
2~3歳:文章が作れるようになり、質問が増える
言葉を使って自分の意思を伝えられるようになる重要な時期です。
-
「おもちゃがほしい」「おいしいよ」など、短い文章を話せるようになります。
-
好奇心が高まり、「なに?」「どうして?」などの質問が増えます。
子どもの質問に丁寧に答えることで、語彙を増やし、世界への理解を深めることができます。
3歳以上:複雑な表現での会話ができるようになる
言葉を使ったコミュニケーション能力が大きく向上する時期です。
-
相手の話を理解し、会話のキャッチボールができるようになります。
-
「〜だけど」「〜だから」などの接続詞や、より複雑な表現ができるようになります。
この段階では、子どもとの対話を楽しみ、より深い会話を交わすことが大切です。物語を一緒に作ったり、日々の出来事について詳しく話し合ったりすることで、表現力をさらに伸ばせるでしょう。
年齢別オススメコミュニケーション遊び
0~1歳頃向け:言葉の種まきの時期
絵本の読み聞かせ
赤ちゃんと一緒に絵本を楽しむ時間を作ってみましょう。絵を指さしながら、「わんわんだね」「きれいな花だね」とゆっくり話しかけます。同じ絵本を繰り返し読むのもOK。赤ちゃんは繰り返しが大好きです。絵本を読むときの声の抑揚を変えてみるのもよいでしょう。
わらべうた
リズムと言葉と体の動きが一体になった遊びです。「いないいないばあ」や「おつむてんてん」など、シンプルな歌から始めましょう。赤ちゃんの手や足を優しく動かしながら歌うと、感覚も刺激されてより楽しむことができます。繰り返すうちに、赤ちゃんも体を動かしたり、声を出したりするようになるでしょう。
1~2歳頃向け:言葉の花が咲き始める時期
ごっこ遊び
想像力豊かな時期であることを生かし、遊びを通じて言葉を学びます。
・お人形やぬいぐるみを使って「いただきます」「おやすみなさい」など、日常のフレーズを練習する
・お店屋さんごっこで「いらっしゃいませ」「○○をください」といった会話を楽しむ
親子で役割を交代しながら遊ぶと、より多様な表現を学べるでしょう。
ネーミングゲーム
身の回りのものに名前があることを学べる遊びです。お散歩中に見つけたものの名前を教えてあげましょう。「あれは電車だよ」「きれいな花だね」など、目に入るものを伝えるだけでも効果があります。家の中でも、「これはなにかな?」とクイズ形式で物の名前を尋ねてみるのも楽しいです。
2~3歳頃向け:言葉で表現する楽しさを知る時期
しりとり
言葉の音を楽しみながら、子どもの語彙を増やしましょう。最初は「あ」から始まる言葉をたくさんあげていくところからスタートするのもオススメです。絵カードを使ってビジュアルを楽しみながら遊ぶのもよいでしょう。慣れるまでは間違えてしまうこともあるかもしれませんが、大丈夫です。楽しく遊ぶことを大切にし、一緒に言葉に親しんでいきましょう。
お話作り
想像力を膨らませながら、言葉を紡ぐ楽しさを知る遊びです。「むかしむかし、おじいさんとおばあさんがいました」などの1文目から始めて、子どもと一緒に続きを考えましょう。
絵本の一場面から想像を広げて、新しいお話を作るのもおもしろいです。親子で交互に一文ずつ付け加えていくリレー方式のお話作りをするのも、思わぬ方向にストーリーが進んで盛り上がりますよ。
3歳以上:言葉で世界を広げる時期
クイズ遊び
考える力と表現する力を同時に育てる遊びです。「動物クイズ」「食べ物クイズ」など、テーマを決めて出題し合いましょう。慣れてきたら、「形容詞クイズ」で「赤くて、丸くて、甘い果物は?」といった出題も盛り上がります。子どもにクイズを作ってもらうのも、言葉の練習になるので試してみてください。
役割交換ゲーム
ごっこ遊びを通してさまざまな立場になりきることで、表現の幅が広がります。親子で先生と生徒、医者と患者、お店の人と客などの役割を演じてみましょう。
「もし○○だったら、なんて言う?」と、セリフを考えるゲームも楽しいです。絵本やアニメのキャラクターになりきって会話するのも、新しい表現を学ぶよい機会になるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。子どもとコミュニケーションを取りながら、親子で楽しく言葉遊びをしてみてください!
※今回紹介した言葉の発達について、月齢での目安はありますが、発達の速度は子どもによって異なります。月齢での目安に当てはまっていなくても過度な心配をせずに、まずは子どもとのコミュニケーションを楽しんで見守っていきましょう。どうしても心配なときは、かかりつけの小児科や、地域の子育てセンター等に相談をしてみましょう。