高等学校での「総合的な探究の時間」開始と、大学入試(総合型選抜)とも結びついて以来、特に注目されることとなった能力である「探求心」。
身につけた方が良さそうなのはわかるんだけど、「探求心」とはいったい何なのでしょうか?また、探求心を育むメリットやその方法とは、どのようなものなのでしょうか。今日は一緒に考えていきましょう!
探求心とは
探求心とは、「様々な疑問に対しての『知りたい』という思い」のことを指します。
変化の激しい現代社会に必要とされている人材になるために欠かせない「生きる力」として、重視視されるようになっています。
幼児期は探求心の基礎を培う大切な時期
高校の「学校学習指導要領」では、実生活における探求心と教科の系統における探求心の充実が求められています。
この、実生活における探求心は、学校の勉強で身につけることが難しく、幼児期に探求心の基礎を培っておくことが重要になります。
探求心を見てみよう
身についているのかが分かりにくい「探求心」ですが、気になる場合には以下のような観点から普段の生活を観察してみましょう。
たとえば、砂場で遊んでいる場合、砂がサラサラで高い山がつくれないとします。
そのような際、砂が下に流れてしまっても、そのまま砂を重ねていくようならば、探求心がまだ身についていないと考えられます。
一方、高い山ができないことに疑問を持ち、その原因を考え、試行錯誤しながら状況を改善できていたら、探求心が芽生えていると考えられます。
探求心を育むメリットとは
探究心を育むことには、以下のようなメリットがあります。
自分らしい生き方を自分で見つけることができる
探求心を育むことで、自らの生き方を自分で見つけ進むことができます。
これからの時代は、新しい技術の登場や、過去に経験したことがないような社会情勢の変化が予測されます。
しかし、探求心を持っていれば、どのような状況であっても、自分で満足できる自分らしい生き方を見つけ出すことができるのです。
自分で考えて行動できる
探求心を育むことで、自分で考えて行動できるようになります。
探求する際には、「問いを立てる→情報を収集する→考える→行動する」という行程が行われます。
「ママやパパに言われたからやる」ではなく、自分で考えて行動できるようになると、自主性を育むことにもつながります。
あきらめない心をつくる
探求心を育むことで、あきらめない心が育まれます。
探求には試行錯誤が必要なので、探求する過程で粘り強さが培われます。
そのため、たとえ失敗したとしても簡単にめげることのない、強い心が育っていきます。
探求心を育む方法とは
お子さんの探求心をご家庭で育むために、以下のような方法を試してみましょう。
方法① たくさんの経験をさせる
まずは、お子さんが探求できる対象を見つけるため、たくさんの経験をさせてあげましょう。
人から聞いたことやテレビや本からの情報よりも、子ども自身の体験から探求する対象が見つかることは多いものです。
知的好奇心をくすぐるような博物館や美術館、水族館や動物園などに連れて行ったり、自然に触れられるハイキングやキャンプに行ったりすることなどがおすすめです。
また、散歩や買い物など日常の身近な体験であっても、探求のテーマはたくさん転がっています。意識して探すことで、探求の対象を見つけることができますので、親子で一緒に見つけてみることも良いかもしれませんね。
方法② じっくり考えさせる
お子さんが探求する対象を見つけたら、じっくり考えさせてあげましょう。
1週間に1つテーマを決めて調べよう!も良いのですが、時間制限があるとそこで考えることを一度止めてしまうことにもなりますので、特に急ぐ必要がないのであれば好きなだけ調べたり考えたりができるような環境を整えてあげてください。
質問をしてきても、大人がすぐに答えを教えないようにすることも重要です。
お子さんが質問をしてきたら、「どうしてだろうね?」と協調しつつ、お子さんが自分で答えを見つけられるように導いてあげましょう。
方法③ 質問を引き出してあげる
疑問を持ってもうまく言語化できない場合、保護者の方が質問の内容を引き出してあげましょう。
しかし、「〇〇が知りたいんだよね?」とお子さんが言いたいことをすぐに代弁するのではなく、お子さんの言葉に対して、「なんでそう思ったのか?」「それがわかるとどうなるのか?」と、お子さんの思考を整理してあげるような質問をして、上手く答えに誘導してあげることが重要です。
方法④ 質問を肯定する
大人から見ればとんちんかんな質問であっても、お子さんが質問したことに対しては肯定してあげましょう。
子どもの心は、大人が思っている以上に繊細です。大人が発した何気ない言葉が、実は心に深く刻まれてしまうことも大いにありえます。
質問を否定してしまうと、お子さんは疑問を持つこと自体が怖くなり、探求できなくなってしまうので要注意です。
方法⑤ 疑問を持てたことを褒めてあげる
お子さんが探求していたら、「それ!よく気づいたね!」と、疑問を持てたことを褒めてあげましょう。
探求するためには、疑問を持つことが前提となります。
お子さんがたくさん探求できるように、疑問を持てたこと自体がすばらしいと思わせることが大切になるのです。
まとめ
今回ご紹介した、「探求心を育む方法」をもう一度おさらいしてみましょう。
①たくさんの経験をさせる
②じっくり考えさせる
③質問を引き出してあげる
④質問を肯定する
⑤疑問を持てたことを褒めてあげる
幼児期からの働きかけによって、探求心は伸びていきます。
ぜひ、日々の生活の中で意識して、お子さんの探求心を育んであげましょう。