気にしないでもいい?子どもの独り言について

気にしないでもいい?子どもの独り言について

こんにちは!

なにやら子どもがひとりでしゃべっている…誰かとお話しているわけではなく、ブツブツ…独り言を言っている…

多少の独り言はかわいらしいけど、ずっととなると少し気になる…という保護者の方もいるのではないでしょうか。

今回は、子どもの「独り言」について、公認心理士の先生にお話を伺いました。

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こんにちは。私は公認心理師の田中と申します。 

今回は私も相談を受ける事があります、「子どもの独り言」について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。 

 

●何か話している?これって独り言? 

一人で遊んでいるな…と思うと、なにかぶつぶつ言っている…独り言?

何を考えているかわからない。やめてほしいな…そのように思われる保護者の方ももしかしたら多いかもしれません。そんな独り言にはどのような意味があるのでしょうか。 

 

原因は? 

まずは「独り言」の原因について、くつか紹介をしていきます 

 

1.自分の感情や思考を整理している 

独り言は、子どもが自分の感情や思考を整理し、落ち着かせるための手段となることがあります。独り言を話すことで、自分自身を落ち着かせ、不安やストレスに対し自己防衛をしているとも言えるかもしれません。特にその傾向は自閉症スペクトラムの子どもに強いとも言われています。 

 

2.情報の確認と定着 

独り言を話すことで、学んだことや経験したこと、楽しかったことを再確認し、記憶に定着させようとしているのでないでしょうかまた特定の言葉やフレーズ反復して口にすることで、安心感を得ているとも言われています。 自閉症スペクトラムの子どもたちは、傾向として言葉の反復や確認作業を好むとも言われています

 

3.自己表現 

子どもは独り言を通じて、なにかの役を演じたり、物語を創り上げたりすることで、自己表現をしています。自分の世界の中に入るきっかけになることもあるのです。 

 

4.反射的に反応する 

自閉症スペクトラムの子どもたちは耳に入ってきた情報や、目に入ってきた情報に対して、自分の頭の中に浮かんできた言葉を、反射的に発する傾向があり、特性として「他者視点の弱さ(周囲の反応が読み取れない)」も関係があると言われています。 

また、ADHD(注意欠如・多動性障害)の子ども「衝動性」や「多動・多弁」の特性を考慮すると、思いついたことや見かけたことを口に出す事も少なくはないといえるでしょう 

 

事例紹介  5歳の男の子

独り言をずっと言っている、やめさせるかそのまましておくか・・・独り言に対して親が受け答えをした方が良いのか迷ってます。との相談。 

一通り話を聞き、独り言は悪いことだけではない、整理することに必要な場合がある事を説明。家族にはいったん見守る事を提案し、経過観察。その後ある程度の期間独り言は続いたそうですが、一年後には独り言も言わなくなったと保護者から連絡があり、診療終了となりました。 

 

まとめ 

発達障害があるないのか?は、保護者の方がとても気にする事項の一つではないかと思います。 

原因のところで説明したように、発達障害のお子さんの特性としての独り言も、もちろんあるかもしれません。しかし、ロシアの心理学者レフ・セミョーノヴィチ・ヴィゴツキーによれば、子どもは大人や仲間とのコミュニケーションを通して、言葉の意味を内面化していくもの。つまり、最初は気持ちを伝えたり、とりあえず使うだけだった言語が、徐々に内的な思考の道具へと変換されていく。この過程で、言語は思考を形作り、思考は言語を洗練させていくと唱えています。 

ヴィゴツキーは、この言語と思考の相互作用こそが、人間の意識の発達を促すカギだと考えていたようです。子ども達は外言、つまり、独り言で思考を形作ったり、自分の考えをまとめたりしており、その過程と考えるのであれば独り言は発達を促す鍵となるのかも知れません。 

お家の中でお子さんと二人のときに独り言ばかり…で気になってしまうこともあるとは思いますが、気になる行動が独り言だけなのであれば、ゆっくり見守ってあげてもいいのではないかと個人的には思います。

どうしても心配で、それが保護者の方にとってのストレスになってしまう場合は、専門の医療機関を受診して相談してみるものよいでしょう。

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先生、貴重なお話ありがとうございました!