#04_生困らない!『思考力』を身につけられる家庭での取り組み方法とは

一生困らない!『思考力』を身につけられる家庭での取り組み方法とは

 これからの社会を生き抜くため、子どもに思考力を身につけさせる必要があると言われています。しかしなぜ、これからの時代に思考力が必要なのでしょうか?また、そもそも、「思考力」とはいったい何なのでしょうか?

 

思考力とは

簡単に言ってしまうと、「思考力」とは、「考える力」のことです。

その場にあった最適解を求めるため、自分の持っている知識や経験を使って考えられる力ともいえるでしょう。思考力は学力とは別のものであって、勉強すれば身につくというものではないのです。

 

思考力がこれからの子どもに必要な理由

なぜ、これからの時代の子どもには、思考力が必要になっていくのでしょうか。

 

AIに代替される仕事が増えてくる

2013年から2015年頃にかけて、海外や国内の研究機関が相次いで「今後1020年の間で約半数の人の仕事がAI(人工知能)等で代替可能になる」と発表。大きな話題となったので、記憶に残っている方も多いのでは。

事実、なくなる可能性が高いと予測されていた「銀行員」。メガバンクにおける2023年春の新卒採用数は、5年前のおよそ3分の1に減少しているのです。

 

思考力は受験の合否に直結

思考力を問うことが目的のひとつになっている「大学入学共通テスト」。それに伴って、高校や中学の入試問題も思考力重視の方向にシフトしています。また、低コストで質の高い教育を受けられることで人気の高い「公立中高一貫校」。その入試とも言える適性検査も、論理的思考力を問う問題が中心。

これからの時代、思考力の有無は、受験の合否を分けるポイントになっていくのです。

 

思考力は何歳までに育むべきか

思考力と関係が深い能力として注目したいのが、言語能力。言語能力の発達が最大限に促される期間は、09歳であるといわれています。さらに、この期間に特定の刺激を与えることで、言語能力の発達をさらに加速させることも可能です。

思考力は、知識や経験がないと発揮できません。

言語能力は、知識の習得や豊かな経験の礎。

思考力を身につけるためには、早い時期からの働きかけが重要になってくるのです。

 

思考力を身につけられる家庭での取り組み方法

思考力を養う方法というと、幼児教室などを思い浮かべるかもしれません。
しかし、幼児がもっとも多くの時間を過ごす「家庭」は、思考力を身につけるためには絶好の場所なのです。

 

家庭での取り組み① たくさんの体験をさせる

思考力を身につけさせたいなら、自分から思考をしたくなる体験をさせてあげましょう。

海や山に旅行して自然に触れる、動物園に行って動物を直接見る。

ごっこ遊びやお絵かき、料理のお手伝いなど。

非日常的でも日常的でも、さまざまな体験はお子さんの知的好奇心を刺激して、「思考したい」という気持ちを湧き立たせてくれます。

 

家庭での取り組み② 興味・関心を否定しない

「アリやダンゴムシをジーっと見ていたり」、「ひたすら砂場を掘り返していたり」お子さんが自分で興味や関心をもったことは、否定しなでください。

保護者の方からみると意味がないような行動。しかし、それを行っているお子さんの頭の中はフル稼働しているんです。

自分で楽しいと思えるような思考をできると、考えることが苦になりません。そして、思考することが習慣になっていくのです。

 

家庭での取り組み③ 親が手や口を出し過ぎない

明らかに失敗に繋がるような行動をしようとしているお子さん。それを見ると、始める前に手や口を出してしまいがちです。しかし、失敗から学ぶこともたくさんあります。

親が手や口を出し過ぎないようにすることが重要。お子さん自らが、失敗の原因を考える。そして、試行錯誤を繰り返しながら、解決方法を探っていくことで、思考力が育まれていくのです。

 

家庭での取り組み④ たくさん会話する

幼児期の親子の会話は、思考力の基本。親子でたくさん会話をしてください。

人間は、相手に伝えようとする際に頭の中の情報を整理します。その過程で、思考回路が組みあがっていくのです。

言葉が出始めたばかりの頃は、単語や短文ばかりで、会話になっていないと感じるかもしれません。

しかし、最後までしっかりと聞いてあげましょう。その間に、お子さんの思考回路が、着実に組み立てられているのです。

 

家庭での取り組み⑤ ぼんやり時間を大切にする

人間はぼんやりしている時に、情報の整理や分析を行い、思考を培っています。お子さんがぼんやりしていると、ついつい心配になり、注意したくなることも。しかし、お子さんのぼんやり時間は非常に重要。

脳は、鍛えるよりも休ませることでメンテナンスされます。お子さんがぼんやりしていたら、思考力を育んでいると考え、温かく見守ってあげましょう。

 

まとめ

今回ご紹介した、「思考力を身につけられる家庭での取り組み方法」をもう一度おさらいしてみましょう。

①たくさんの体験をさせる

②興味・関心を否定しない

③親が手や口を出し過ぎない

④たくさん会話する

⑤ぼんやり時間を大切にする

ご家庭でのちょっとした取り組みで、思考力は身についていきます。

ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。

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by 作文先生

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