「この積み木を横から見ると、どんな形に見えるかな?」
「上から見ると、さっきとは違う形に見える!」
積み木で遊んでいると、見る方向によって形が変わることに気づく場面があります。
小学校では、立方体や直方体などの立体や、それを広げた「展開図」を学びます。
でも、その土台となるのは、
「立体をいろいろな方向から見る力」
です。
積み木遊びでは、実際に立体を触り、回したり積み重ねたりしながら、自然と空間認識力を育てることができます。
今回は、積み木を使って「立体・展開図」の感覚を育てる遊びを、年齢別にご紹介します。
立体・展開図ってどんな考え方?
立体とは、縦・横・高さのある形のことです。
例えば、
- 立方体
- 直方体
- 三角柱
などがあります。
そして、「展開図」は、その立体を切り開いて平らにした形です。
幼児期には、「展開図」という言葉を覚える必要はありません。
まずは、
- 前から見る
- 横から見る
- 上から見る
- 回してみる
という体験をたくさんすることが大切です。
積み木は自由に向きを変えたり積み重ねたりできるため、立体への理解を深めるのにぴったりです。
【0〜1歳】積み木をいろいろな方向から見てみよう
この時期は、積み木を自由に触ることが何より大切です。
<おすすめの遊び>
コロコロ回してみよう
積み木を手で回してみます。
「向きを変えると違って見えるね!」
と声をかけながら遊びます。
積み木を積んでみよう
積んだり倒したりを繰り返しながら、
「高くなったね!」
「横から見るとどう見えるかな?」
と一緒に見てみましょう。
【2〜3歳】見る方向を変えてみよう
見る位置によって形が変わることを楽しむ時期です。
<おすすめの遊び>
上から見てみよう
積み木を並べたら、
しゃがんで横から見たり、
立って上から見たりしてみます。
「見え方が変わったね!」
という発見を楽しみましょう。
ぐるっと一周してみよう
積み木でおうちやタワーを作ったら、親子で作品の周りをぐるっと歩いてみます。
「前から見るとおうちみたい!」
「横から見ると細く見えるね。」
「後ろから見るとまた違う形に見える!」
見る場所によって見え方が変わることを体験してみましょう。
【4〜5歳】立体をイメージしてみよう
空間認識力が大きく育つ時期です。
<おすすめの遊び>
真似して作ろう
親が積み木で簡単な形を作ります。
子どもは別の積み木を使って、同じ形を作ってみます。
完成したら、前や横、上から見比べてみましょう。
上から見える形を描いてみよう
積み木を並べたら、
上から見た形を紙に描いてみます。
「見えている積み木だけを描く」という体験が、立体を平面で表す力につながります。
箱を開いてみよう
空き箱を保護者の方と一緒にそっと開いてみます。
「箱を広げると、1枚の紙になるんだ!」
という発見を楽しみましょう。
立体が平らな形になることを体験することで、展開図につながる感覚が育ちます。
ワンポイント!展開図は「箱を開く」イメージ
「展開図」と聞くと難しく感じますが、実は身近なところにもあります。
例えば、お菓子やティッシュの箱は、もともと1枚の紙を組み立てて作られています。
使い終わった箱を開いてみると、
「こんな形だったんだ!」
という発見があります。
積み木を見ながら、
「この立方体を紙で作るなら、どんな形になるかな?」
と親子で想像してみるだけでも、立体への興味がぐんと広がります。
【5〜6歳】立体・展開図にチャレンジ!
小学校入学前後におすすめです。
<おすすめの遊び>
見る場所を変えてみよう
積み木で作品を作ったら、
「上から見るとどんな形?」
「横から見るとどう見える?」
「前から見ると何個見えるかな?」
と予想してから、実際に見る場所を変えて確かめてみましょう。
見る方向によって見える形が変わることを、遊びながら体験できます。
写真と同じ形を作ろう
保護者が積み木で簡単な作品を作り、真正面から写真を撮ります。
子どもは写真だけを見て、同じ形を再現してみましょう。
完成したら、
「横や後ろから見るとどうなっていたかな?」
と一緒に確認してみます。
写真には写っていない部分を想像することで、空間認識力が育ちます。
展開図を作ってみよう
積み木の立方体を手に取り、
「この積み木を紙で作るとしたら、どんな形になるかな?」
と親子で考えてみましょう。
折り紙や画用紙に**正方形を6枚つなげた形(展開図)**を描き、保護者の方と一緒に切り抜いて組み立てると、立方体を作ることができます。
完成したら、
「本当に積み木と同じ形になったね!」
「もう一度開くと、展開図に戻るね!」
と、立体と展開図の関係を確かめてみましょう。
また、慣れないうちは正方形を横一列に並べる展開図にしてしまって、いざ組み立ててみると「あれ??できないぞ?」となるかも知れませんが、そういった「思っていたのと違う結果になった」経験は学びの過程ではとても大切。
「あとどこがどうなったら立方体ができるかな?」と、子どもが自分で考えられるようにサポートしてあげましょう。
さらに、
「直方体ならどんな形になるかな?」
「三角柱はどんな形の紙からできているかな?」
と考えてみると、立体への理解がさらに深まります。
展開図は、出来上がりの形が同じでも複数のパターンがあります。
実は立方体は11種の展開図がありますので、すべてのパターンを見つけられるか、チャレンジしてみるのも面白いですね!

※ はさみを使う場合は、保護者の方と一緒に安全に行いましょう。
積み木遊びは「立体・展開図」の準備運動
積み木遊びでは、
✔ いろいろな方向から見る
✔ 向きを変える
✔ 重ねる
✔ 立体をイメージする
✔ 平面との違いに気づく
✔ 空間認識力を育てる
など、小学校算数につながるさまざまな力を育てることができます。
積み木を自由に動かしながら遊ぶことで、「立体って面白い!」「見る向きで形が変わるんだ!」という発見が生まれます。
まとめ
立体や展開図は、小学校で学ぶ図形の中でも、イメージする力が大切な単元です。
幼児期には、名前や公式を覚えるよりも、
「前から見るとこんな形!」
「横から見ると違って見える!」
「立体は平らな紙から作ることもできるんだ!」
という体験を積み重ねることが、空間認識力を育てる第一歩になります。
つみきーずのつみきは、立方体・直方体・三角柱など、さまざまな立体を自由に組み合わせて遊べるのが特徴です。
親子で「どこから見るとどう見えるかな?」「この立体を紙で作るとどんな形になるかな?」と会話を楽しみながら遊ぶことで、立体や展開図への理解だけでなく、観察力や考える力も自然と育っていきます。
ぜひ、積み木を使って「立体・展開図」の世界を親子で楽しんでみてください。