こんにちは!気が付けばもう年の瀬…いかがお過ごしでしょうか。
普段は家事や仕事で忙しくしているから、年末年始はすこし子どもとの時間を作りたい!というママやパパもいるのではないかと思います。
旅行やお出かけ、特別な思い出を作るのも素敵ですが、おうちで過ごす時間も楽しく子どもとの時間を過ごしたい!という方々に、今回は子どもの知育にも役立つ、「子どもと一緒に料理すること」について、保育現場での勤務経験がある方にお話を伺いました!
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「子どもと料理をする!」と聞くとどんなイメージを持たれますか?
実は子どもとの料理は知育としてもかなりオススメです。今回は子どもとの料理がオススメな理由と、簡単に楽しむための実践方法をお伝えしていきます!
料理で育まれる能力
子どもと料理をすることで、様々な子どもの能力が育まれます。食材への親しみや生産者への感謝の気持ち、手や指先の力、一緒に行うことでの信頼関係、調理の方法や段取りを知ることなどが一般的に言われていることです。しかし料理で得られることはそれだけにはとどまりません。後述の実践方法のところでは具体的なやり方に加え、子どもとの料理で期待できることをお伝えしていきます。
どのように取り入れればよい?
それではどのように子どもとの料理を取り入れればよいでしょうか。
「準備や片付けが大変」「時間がすごくかかりそう(自分でやったほうが早い…!)」と思われる方もいらっしゃると思いますが、子どもとの料理は、全行程ではなくまず一つの工程を一緒に行うだけでもよいのです。
保育園でも発達段階やクラス別にひと工程の調理を行うということはよく行われることです。それだけでも子どもたちには十分な刺激があり、知育となります。
まずは一つの工程をお子さんと楽しんでみてください!それでは具体的に何をどのようにやってみればよいでしょうか?
子どもとの料理の実践方法
ここからは保育園でもよく取り入れられる、子どもとの料理の具体的な実践方法です。
合わせてどんなことが期待されるか、保育で言うなら「ねらい」のところにも触れていきます。
1.手洗いと消毒で衛生面への理解
まずは料理をするうえで大切な衛生面。これも料理をすることで学ぶことができます。
最初に手をきれいに洗います。その後手を消毒したら「他のものや自分自身に触れない」という約束をします。保育園では「お祈りの手」と言って手と手を合わせて(または握りあって)触れないようにしていました。集中力にもつながると言えるかも知れませんね。
2.野菜ちぎりやきのこほぐし
簡単にできる料理の工程として、野菜をちぎる、きのこをほぐす、といったものが挙げられます。キャベツやレタス、しめじやえのきなど取り入れやすい食材の代表例です。
ちょっと洗い物は増えてしまいますが、ボウルを二つ用意して、ちぎる前のものとちぎったあとのものを入れるようにします。簡単ではありますが、子どもにとっては指先の力を鍛えることにつながります。また野菜やきのこは食べるのが苦手な子どももいますが、簡単であっても「自分で調理した」という経験や調理前の状態を見るということが、苦手の克服につながる場合もあります。
「食べ物に感謝」「作ってくれた人に感謝」という話を大人がしてあげるのもいいですね。
しめじなどのきのこであれば簡単にほぐれるので、まだ指先がそこまで発達していない段階でも楽しむことができます。
3.お米研ぎ
お米を研ぐことで手や指先への刺激はもちろん、「お米を洗ってきれいにする」ということでちょっとした化学変化を体験することもできます。研ぐ回数を数えれば数字への理解にもつながり、更に数字の理解が進んだ段階なら計量をやってみるのもいいですね。もちろん食材に直接触れるので、感謝の話をするのも良いです。
お米を研ぐ方法としてはザルにお米を入れ、大きめのボウルの中で研ぐことで、こぼれてしまう心配を減らすことができます。
4.配膳
子どもに配膳をしてもらうということも様々な刺激となることが期待できます。茶碗や皿の置く位置、箸を置く向きなどはマナーを知るきっかけにもなりますし、盛り付けではトングを使えば手や指先の力を鍛えることもできます。
他にも例えば「3個ずつ皿に入れる」「9個のものを3人に分ける」など数的理解につなげることもできますし、盛り付けの美しさや「きれいによそう」ということを知ることで美的感覚につなげることもできます。
保育園で「配膳のお当番」をしたり「クラスが上がってきたら自分で盛り付け」をしたりするのは、このような効果が期待されるからです。
5.ピーラーや包丁を使う
慣れてきて、手先の発達が進んできたらピーラーや包丁にチャレンジしてみるのもオススメです。「正しく使わないと危険なこともある」という話をすることで安全面への理解につながります。もちろん手や指先の発達や集中力、更にはチャレンジ意欲や達成感を味わうことにもつながっていきます。
最初のうちはピーラーや包丁を使う野菜を縦に切り、平たい面を下にしてまな板に置いて取り組めるようにすることで、野菜が安定して子どもでも切りやすくなります。バナナ、キュウリ、にんじんなどがやりやすいです。静かに見守って集中できる雰囲気も作ってみてください。
まとめ
今回は子どもとの料理について、知育としてオススメな理由と具体的な実践方法について紹介しました。子どもとの料理は様々な効果をもたらすことにつながります。
包丁やピーラーなどは保育園だと集団のため、安全性最優先で少々ピリピリすることが多いなぁと感じていたので、ご家庭では一対一で一緒にできる分「楽しい雰囲気」も大事にしてくださいね。
今回は、まずはひと工程を一緒に…というお話をしましたが、慣れてきたら工程を増やしてみる、時間のあるときは全工程チャレンジしてみたり…とその時その時で楽しめるようにやってみるのが良いと思います!
また、野菜や果物の栽培をしてみて、食育につなげることも子どもと一緒にやってみると面白いです。
ぜひお子さんとの料理、そしてそこからの発展も楽しんでみてくださいね。