積み木は、子どもが初めて出会う「構成遊び」の一つです。0~2歳児にとっては、高く積むことが目的ではなく、木のぬくもりや重さ、音、形などを五感で感じることが大切な経験になります。
保育者が「こう遊ばなければならない」と教えるのではなく、子ども自身が「触ってみたい」「並べてみたい」「音を鳴らしてみたい」と思える環境を整えることで、遊びは自然と広がっていきます。
今回は、保育園や認定こども園の乳児クラスで取り入れやすい積み木遊びを3つご紹介します。
① 木のぬくもりを感じよう
対象年齢
0~1歳
保育のねらい
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木の感触や香り、重さなど、自然素材に親しむ。
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積み木を握る・持つ・離すといった基本的な手指の動きを楽しむ。
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五感を使って身近なものへの興味・関心を育む。
準備物
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大きめの積み木
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やわらかいマット
遊び方
先生が積み木を手渡し、自由に握ったり、転がしたり、音を鳴らしたりして遊びます。積ませることを目的とせず、「触れてみたい」という気持ちを大切にしましょう。
声かけ例
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「木ってあったかいね。」
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「つるつるしているね。」
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「いい音がするね。」
発展遊び
布で積み木を隠して「どこかな?」と探したり、先生が転がした積み木を目で追いかけたりする遊びもおすすめです。
活動のポイント(保育者向け)
乳児期は「遊び方を教える」よりも、「安心して素材に触れられる環境」をつくることが大切です。子どもの興味に合わせて、触る・握る・見る・聞くといった探索活動をゆったりと見守りましょう。
関連する5領域
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健康:手指を使って握る・持つ・離すなどの動きを楽しむ。
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環境:木の感触や香り、重さ、音など、身近な素材への興味・関心を育む。
配慮事項
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誤飲防止のため、大きめの積み木を使用する。
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積み木は清潔な状態を保ち、定期的に点検する。
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子どもの探索行動を尊重しながら、安全に遊べる環境を整える。
② はこんで並べよう
対象年齢
1~2歳
保育のねらい
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「運ぶ」「置く」「並べる」といった基本動作を楽しむ。
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手と目を協応させながら遊ぶ。
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自分なりの並べ方を見つける楽しさを味わう。
準備物
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積み木20~30個
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かごや箱
遊び方
積み木をかごから一つずつ運び、床に自由に並べます。一直線でも丸く囲んでもよく、子どもの発想を大切にしましょう。
声かけ例
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「たくさん運べたね。」
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「長く並んできたね。」
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「次はどこに置こうか?」
発展遊び
同じ形や大きさごとに並べる遊びや、「おうち」「道」を作る遊びへ発展できます。
活動のポイント(保育者向け)
完成した形よりも、「何度も運ぶ」「並べ替える」といった過程を大切にしましょう。保育者が正解を示すのではなく、子どもの発想を受け止めることが遊びの広がりにつながります。
関連する5領域
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健康:手指や全身を使って運ぶ・置く動きを楽しむ。
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環境:形や位置、並び方の違いに気付きながら遊ぶ。
配慮事項
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十分な活動スペースを確保する。
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友達の作品を壊してしまっても、気持ちを受け止めながら関わる。
③ 音を楽しもう
対象年齢
1~2歳
保育のねらい
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木ならではの優しい音に親しむ。
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音の違いを楽しみながら感性を育む。
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保育者とのやり取りを通して、言葉やリズムに興味をもつ。
準備物
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積み木
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やわらかいマットや机
遊び方
積み木同士を軽く合わせたり、床や机にやさしく置いたりして、さまざまな音を楽しみます。保育者が「コツン」「トントン」などの擬音語を添えることで、遊びがより豊かになります。
声かけ例
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「コツンって音がしたね。」
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「今度はどんな音かな?」
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「やさしくトントンしてみよう。」
発展遊び
保育者が鳴らしたリズムをまねする「リズムまねっこ遊び」や、歌に合わせて音を鳴らす活動にも発展できます。
活動のポイント(保育者向け)
「大きな音を出すこと」ではなく、「音の違いに気付くこと」を大切にします。子どもの発見やつぶやきを拾いながら、一緒に楽しむ姿勢が遊びを深めます。
関連する5領域
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環境:音や素材の違いに興味・関心をもつ。
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言葉:擬音語や保育者とのやり取りを楽しむ。
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表現:音やリズムを通して、自分なりの表現を楽しむ。
配慮事項
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積み木を振り回したり投げたりしないよう、安全な遊び方を伝える。
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大きな音が苦手な子どもには無理に参加を促さず、それぞれのペースを尊重する。
まとめ
0~2歳児の積み木遊びでは、「上手に積めるようになること」ではなく、木という素材との豊かな出会いが何より大切です。
木のぬくもりを感じたり、音を楽しんだり、運んで並べたりする経験は、手指の発達だけでなく、「もっとやってみたい」という意欲や探究心へとつながっていきます。
保育者は完成した作品ではなく、子どもが夢中になって試したり、発見したりする姿を大切に見守りながら、一人ひとりの発達に合わせた環境づくりを心がけていきましょう。