5歳頃になると、積み木遊びは「一人で作る遊び」から「友達と協力して創り上げる遊び」へと発展していきます。
「どうすればもっと丈夫になるかな?」「みんなで街を作ろう!」「この形を再現してみよう!」など、友達と話し合いながら遊びを進める姿が多く見られるようになります。
また、就学を控えたこの時期は、遊びを通して考える力・伝える力・協力する力を育むことが大切です。積み木遊びは、図形感覚や空間認識力だけでなく、友達と意見を伝え合い、一つのものを作り上げる経験にもつながります。
今回は、年長児におすすめの積み木遊びを4つご紹介します。
① みんなで街を作ろう!
保育のねらい
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友達と協力しながら一つの作品を作る楽しさを味わう。
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自分の考えを伝えたり、相手の意見を受け入れたりする経験を積む。
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身近な街への興味や関心を深める。
準備物
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積み木(できるだけ多め)
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動物や人形、ミニカーなど(あれば)
遊び方
「街」をテーマに、道路や家、公園、お店、橋などをグループで相談しながら作ります。
最初に「誰が何を作るか」を話し合い、完成したら道路をつないで一つの街にします。
声かけ例
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「どんな街にしたい?」
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「道路をつなげるにはどうしよう?」
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「○○さんのアイデアも取り入れてみよう。」
発展遊び
完成した街でごっこ遊びをしたり、「消防車が通れる道を作ろう」「駅を作ろう」など新しいテーマを加えて遊びを広げます。
活動のポイント(保育者向け)
作品の完成度よりも、「相談する」「役割を決める」「相手の意見を聞く」といった過程を大切にしましょう。
関連する5領域
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人間関係:友達と協力しながら遊びを進める。
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言葉:自分の考えを伝えたり、相手の話を聞いたりする。
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表現:イメージを共有し、一つの作品として表現する。
配慮事項
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一人に役割が偏らないよう、保育者が必要に応じて関わる。
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意見がぶつかったときは、子ども同士で話し合えるよう見守りながら支援する。
② 写真や見本を再現してみよう!
保育のねらい
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観察力を高める。
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空間認識力や構成する力を育む。
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順序立てて考える力を養う。
準備物
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積み木
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積み木作品の写真や見本
遊び方
写真や見本を見ながら、同じ形になるように積み木を組み立てます。
「どこから作ると作りやすいかな?」と考えながら取り組みましょう。
声かけ例
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「一番下はどうなっているかな?」
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「横から見るとどんな形かな?」
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「まず何から作る?」
発展遊び
見本を見る時間を30秒ほどにし、その後見本を隠して再現する「記憶チャレンジ」にすると、観察力と記憶力も養えます。
活動のポイント(保育者向け)
完成だけを目指すのではなく、「どの順番で考えたのか」を子ども自身が説明する時間をつくると、思考の整理につながります。
関連する5領域
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環境:形や位置関係に興味をもち、試行錯誤する。
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言葉:作り方や考え方を言葉で説明する。
配慮事項
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難易度は子どもの発達に合わせて調整する。
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うまくできない場合は、積み木の数を減らしたり、ヒントを出したりする。
③ みんなで挑戦!タワーチャレンジ
保育のねらい
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仲間と協力して課題を解決する。
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バランスや構造を考えながら工夫する。
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挑戦する楽しさを味わう。
準備物
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積み木50~100個
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メジャー(あれば)
遊び方
グループごとに「できるだけ高いタワー」または「一番丈夫なタワー」を目指します。
途中で倒れても、「どうすればもっと丈夫になるかな?」と話し合いながら再挑戦します。
声かけ例
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「土台は広い方がいいかな?」
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「どうして倒れたんだろう?」
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「次はどんな工夫をしてみる?」
発展遊び
「30秒揺らしても倒れないタワー」など、条件を変えるとさらに盛り上がります。
活動のポイント(保育者向け)
競争だけにならないよう、「工夫したこと」をみんなで共有する時間を設けると、学びが深まります。
関連する5領域
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人間関係:友達と役割分担しながら協力する。
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環境:構造やバランスの違いに気付き、試行錯誤する。
配慮事項
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倒れた積み木が周囲の子どもに当たらないよう、十分なスペースを確保する。
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勝ち負けよりも挑戦する姿勢を大切にする。
④ お題カードにチャレンジ!
保育のねらい
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イメージを形にする力を育む。
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発想力や創造力を伸ばす。
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自分の作品を相手に伝える楽しさを味わう。
準備物
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積み木
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お題カード(例:ロケット・動物園・船・橋・ケーキ・お城など)
遊び方
お題カードを1枚引き、制限時間内に積み木で表現します。
完成後は、一人ずつ作品を紹介し、「どんな工夫をしたのか」を発表します。
声かけ例
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「どこを一番工夫したの?」
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「どうしてこの形にしたの?」
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「みんなにも紹介してみよう!」
発展遊び
友達が作品を見て「何を作ったでしょう?」と当てるクイズ形式にすると、さらに楽しめます。
活動のポイント(保育者向け)
作品の上手・下手ではなく、「どう考えたか」「どんな思いで作ったか」を認める声かけを心がけましょう。
関連する5領域
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言葉:作品や工夫した点を相手に伝える。
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表現:自分のイメージを積み木で表現する。
配慮事項
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発表が苦手な子どもには、保育者が質問をしながら話しやすい雰囲気をつくる。
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子ども同士で作品を認め合えるような声かけを意識する。
まとめ
5歳児の積み木遊びは、図形や構造を考えるだけでなく、「友達と協力する」「考えを伝える」「試行錯誤を繰り返す」といった、就学後にもつながる大切な力を育む活動です。
保育者は「正しい作り方」を教えるのではなく、子どもたちが話し合い、考え、工夫する姿を温かく見守ることが重要です。
積み木には決まった答えがありません。だからこそ、一人ひとりの発想や友達との関わりが生きる遊びです。
ぜひ日々の保育の中で積み木遊びを取り入れ、子どもたちの「できた!」だけでなく、「考えた!」「協力できた!」という喜びも育んでいきましょう。
シリーズまとめ
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第1回【0~2歳編】
五感を育てる・積み木との出会い -
第2回【3~4歳編】
考える・工夫する楽しさを育む -
第3回【5歳編】
協力する・伝える・創造する力を育む
子どもの発達に合わせて積み木遊びを工夫することで、遊びはさらに豊かな学びへとつながります。